Cloud Engineer Column

クラウド エンジニア コラム

IBM Cloud(IaaS)セミナー@箱崎

こんにちは、新規事業開発室の木幡です。

先日、IBM Cloud(IaaS)のセミナーに参加してきました。

IBM Cloudのインフラは、2013年にIBM社に買収されたSoftLayer Technologies社のサービスが基盤となっており、その会社名を文字った「柔らか層本」という概要説明資料があります。
最新資料は、2018年6月更新版(2.1版)ですが、2017年9月更新版(旧Bluemix時代4.8版)のものと比べ、概要説明資料レベルにも関わらずボリュームの膨らみ方が大きいです。
今回のセミナーではその資料をパート毎にスピーカーが情報を付加して説明をしていただけましたので、気になった点について紹介します。

①物理サーバーが利用できる

柔らか層本2.1版(P.12)では、「物理・仮想サーバーを利用できます」という特徴で、記載されていますが、IBM Cloudでは利用者の指定したリソース(CPU,メモリ,Diskなど)が搭載された物理サーバーを利用できます。

特に気になった点

・選択できるOSは、CentOS・Red Hat Enterprise Linux・Microsoft Windows Severといった一般的なOSから、ハイパーバイザーであるVMware ESXiやなんとOSなしまであります。
 ⇒他社ではハイパーバイザーなし含め、ハイパーバイザーを指定することは出来ません。
・部品の障害時には、障害箇所を特定の上、2時間以内の交換というSLAが存在する。
 ⇒ただし、交換は利用者側からの依頼の上で実施される。
・Cloud?

②技術サポートが無料

柔らか層v2.1版(P.12)では、「無料で利用できる技術サポート」という特徴で、記載されていますが、チケット・チャット・電話にて無料の技術サポートを受けれます。

特に気になった点

・無料
・チケットは英語が原則

③グローバル高速ネットワーク

柔らか層本2.1版(P.12)でも、「グローバル高速ネットワーク」という特徴で記載されていますが、複数のTier1キャリア網で構成されています。

④VMwareをサービスとして提供

柔らか層本2.1版(P.12)でも、「VMWareをサービスとして提供」という特徴で記載されていますが、クラウド上で、VMwareを利用する為の複数のサービスが用意されています。

⑤データセンター間の通信料金が無料

柔らか層本2.1版(P.12)では特筆されていませんが、全世界40拠点以上あるデータセンター間の通信料金がかかりません。
この仕様を有効活用することで、国を跨ったサービスやDR環境を安価に構築できるので、IBM Cloudとしてももっと推すべきポイントだと考えています。

特に気になった点

・通信料金がかからないのはプライベートネットワークのみ。

⑥透明性

柔らか層本2.1版(P.12)では特筆されていませんが、恐らくスピーカーの全員が1度は透明性という単語を話されていたのではというくらい様々な観点で他社では公開していないような仕様を公開しています。

公開している仕様

・データセンター内ネットワーク構成概要
 ⇒他社ではサポート問い合わせ時、回答と合わせて仕様の一部を開示いただけるケースが多いです。
・スループット(pingやSCP転送)
・データセンター間通信のレイテンシー
・データセンターの位置情報
・Tier1のキャリア名
など

私自身、上記以外にも細かいところで気になる点はまだまだいっぱいありましたが、細かい点については、まずはやわらか層本を一読いただけばと思います。
ではまた。

複数のクラウドプラットフォーム使ってますか?

こんにちは、新規事業開発室の木幡です。

情報社会なので、「知識はあるけど未体験です。」みたいなものが多いですが、何事も自分自身で体験することは重要ですよね。

前回の記事でも書かせてもらった通り、昨今のエンジニアには、複数のクラウド・プラットフォームの知識が求められてきていますが、複数のクラウド・プラットフォームを触れておりますでしょうか。
ブログ等で紹介されていたサービスについて、知識ベースではなんとなく理解できている段階から実際に利用してみるきっかけになれたらということで、今回は、AWS・Azure・GCPにおいて、コストをかけずにどんなサービスをどれだけ利用できるかという点で纏めます。

無料利用枠

AWS・Azure・GCPを始めとしたパブリックのクラウド・プラットフォームは従量制課金になっていますが、無料利用枠があり、クラウド・プラットフォームを触ってみるのに利用しない手はありません。
この無料利用枠ですが、「サービスクレジット」、「期限付無料」、「無期限無料」の利用枠があります。

サービスクレジット

まずは、サービスクレジットですが、申し込み時(新規アカウント発行時)に、クレジットが付与されます。
とりあえず、利用してみたいサービスが後述の「期限付無料」、「無期限無料」の対象外となっているサービスの場合、サービスクレジットで優先的に利用することをおすすめします。
Azure、GCPそれぞれに付与されるクレジットと利用期間については下表の通りです。*1
AWSにはありません。*1

サービスクレジットの留意事項

・サービスクレジット内で全てのサービスが利用できるわけではありません。
例えば、AzureのSQL Data WarehouseというDWHのサービスにおいては、400DWUまでしかサービスクレジットでは利用できません。
・Azure、GCP共に、サービスクレジットで利用可能なサービスには、SLAは提供されません。

期限付無料

期限付無料ですが、AWSAzureが提供している無料利用枠で、アカウント作成時から期間内(どちらも12か月間*1)において特定サービスが無料で利用できます。
GCPにはありません。*1

期限付無料の留意事項

・サービスクレジットとは異なり、利用できるサービス自体が制限されている。
・利用できるリソース(時間も含む)も限定的。

無期限無料

無期限無料ですが、AWSAzureGCPそれぞれで利用することができます。
期限付無料に比べるとかなり多くのサービスがあり、利用してみたいサービスがこの枠にあるかどうか、もしくはこの枠内でどのくらい利用できるかは事前に確認しておきたいですね。
それぞれで利用できるサービスについて、代表的および注目度の高いカテゴリ(私個人の偏見ですが…)に絞ってカテゴリ別に纏めてみました。

未体験のクラウドプラットフォームを触れてみるきっかけになれたら幸いです。
ではまた。

*1:執筆時点のものになります。

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はじめの一歩

はじめまして、新規事業開発室の木幡です。

私のコラムではAWS・Azure・GCPといったクラウド・プラットフォームを中心とした記事を書いていきます。

ゴールドマン・サックスのアナリスト、ヘザー・ベリーニ(Heather Bellini)氏によると、クラウド・プラットフォーム市場は今後、アマゾン、マイクロソフト、グーグル、アリババの大手4社が独占すると、見ているそうです。

まだまだアマゾンの市場規模は大きいものの、昨今のエンジニアには、複数のクラウド・プラットフォームの知識が求められてきています。

そのような環境の中でシステム構築やプリセールスのフェーズにおけるソリューションであったり、あったらよいなという情報を発信していきたいと考えております。

今度にご期待下さい。